最適制御問題: 連続時間システムの最適制御
0. はじめに
先日は,4章の内容をまとめた (最適制御問題: 変分法).今回は,5章の内容をまとめる.
1. 5章の概要
5章では,連続時間システムに対する最適制御問題を扱っている.最適制御問題の基本的な問題設定,変分法から導出した停留条件 (オイラー・ラグランジュ方程式),局所最適性の十分条件,最適解の摂動についてまとめられている.このブログではオイラー・ラグランジュ方程式までをまとめる (詳しい導出は省略).詳しい導出とそれ以降の内容は手書きの資料に載せている.
ここで扱う最適制御問題は連続時間システム
(ただし,
が与えられ,それを最小化するような最適制御
等式制約
に対応するラグランジュ乗数のベクトルを
となる.ここで,スカラー値関数
と定義する.
上記の問題設定の下で,評価関数 (5.2) を最小にする最適制御
これは,
以下に,各節の内容をまとめた手書きのメモを掲載する.
2. まとめ
ここまで読んで,最適制御問題は状態と入力の汎関数である評価関数を等式制約である状態方程式の下で最小化する変分問題であり,最適制御と最適軌道,ラグランジュ乗数に対してオイラー・ラグランジュ方程式が成り立つことは分かったが,その後どうするのかまだ分かっていない.連休中にやる気があれば6章と7章を読みたいと思っている.